父はレビー小体型認知症のため、
エビリファイ
というお薬を服用しています。
この薬は、通常 統合失調症に用いられる薬のようです。
けれども、父のレビー小体型認知症には、
大変良い効き目があり、助かっています。
薬剤師の娘は、大学時代に勉強したさい、
この薬はいい薬だと思って、印象に残ったほどだといいます。
何が良いかというと、
ドパミンが過剰なときはドパミンを抑制し、
ドパミンが不足のときはドパミンの働きを強めてくれるという、
たいへん都合のよい薬だということからです。
さらに、副作用が比較的少ないことも良い点です。
エビリファイ(アリプラゾール)とは?
エビリファイは、第二世代の向精神薬(非定型向精神薬)です。
さきほども書いたように、
ドパミンの量を適切に調節してくれる作用があり、ドパミンが過剰なときはその働きを抑制し、不足のときは働きを補ってくれるお薬です。
エビリファイが適用される病気は?
もともとは、統合失調症の治療薬として開発されましたが、低用量では気分を高め、高用量では気分を抑えてくれます。つまり、気分の波をなだらかにして、気分を安定させてくれます。
ドパミンの量を調整してくれるため、ドパミンが過剰になることが原因の幻聴や妄想も改善してくれます。しかも、ドパミンをブロックしすぎてしまうこともないので、副作用も比較的少なく、小児や高齢者にも使いやすとされています。
以上のことから、下記のように多くの病気の治療に使われています。
・うつ病・うつ状態・双極性障害・自閉症・認知症・行動障害・チック
海外で広く認められているエビリファイ
エビリファイの使用は、日本より海外のほうが多いようです。
父に処方してくれる医者は、
「世界中で使われていて、
副作用も少なく、安心して使っていただいてだいじょうぶです。
まだ、規定量よりだいぶ少ないのでだいじょうぶです。」
と言ってくださいました。
エビリファイは血中濃度を一定に保つことが重要なため、やめるときには、少しずつ減らしていかなければなりません。
急にやめてはいけないそうです。
と薬剤師である娘からも、看護師さんからも言われていたのですが、
昨日医者に電話したら、
「そんなことはないです。
やめてもだいじょうぶです。」
ということ。
「家族ならこの薬は出したくないです。
飲まないほうがいいです。」
さらに、そのように言葉が続きます。
もう、わけがわかりません。
ただ、入院のストレスがピークに達している父が、この薬を2週間以上も飲んでいなくて、怒りっぽくなって当たり散らすことが心配です。
エビリファイはうつ病・双極性障害に効果的
エビリファイは、うつ病のうち
・過眠症状がある
・倦怠感が目立つ
・興味がわかない
などに効果が期待できるそうです。
どうして、この薬をうつ病で苦しんでいた夫に処方してくれなかったのでしょうか。
これは新しい薬ではないと思うのですが・・・。
夫は、良いことがあると気分があがり、悪いことがあると落ち込んでいました。
熱心なドラゴンズファンで、ドラゴンズが勝つと元気が出て、ドラゴンズが負けるとうつになっていました。
また、大学病院に勤務いたとき、ドイツ語の試験に落ちてうつになりました。
まるで、わがままな子供のような気もしますが、これが病気の症状だったのかもしれません。わがままとか、心が弱いとか、病気でない人のそういった感覚で切り捨ててはいけない気がします。
かなりの過眠症状もありました。
うつになると、ずうっと寝てばかりいました。
息子は先日、
「小さい時、お父さんていうのは寝てばかりいるものだと思っていた。」
と言っていました。
もし、この薬を夫に処方されていたら、もっと症状が改善されていたのではないかと素人ながら思ってしまいました。
娘が医師国家試験に受かって、
現在の希望である精神科医になることができたら、
教えてもらいたいと思っています。
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