うつ病の夫と暮らした20年間 ハネムーンでは
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夫との生活を振り返ってみます。

 

夫が亡くなったのは夫が52歳のとき。

ほんとうにこんなことが起こるなんて信じられませんでした。

 

まさか亡くなってしまうなんて・・・。

突然のことでした。

 

うつ病の夫との生活はストレスが多かったけれど、

死んでしまうなんて。

そんなのは嫌でした。

 

夫の洗濯物を干しているとき、

男物のトランクスを干すときに、

ささやかな幸せも感じていました。

でも、うつ病の夫がいないことで、ストレスから解放されたと感じていることは事実です。確かにストレスの多い毎日でした。

うつ病の人と一緒に暮らすというのは、常にストレスさらされているということ。

私の場合はそうでした。

 

夫は頭が良くておもしろい人

 

夫は声が大きくて、おもしろくて、

人を笑わせるのが上手な人。

それに頭がいい。

 

病気がなければ、どんなに幸せな人生を送ることができていただろうと思います。

 

結婚前は母が、

「明るいところが、とってもいいと思うの。」

と言っていたほど、明るくおもしろい人だったんです。

ロッキーのテーマが大好きで、

「ロッキーのテーマは元気が出る。」

と言って、毎朝かけて出勤してました。

 

そういえば、結婚式の曲にも、ロッキーのテーマ使いました。

ほんとに楽しい人でした。

冗談ばかり言っていって・・・。

口を開けばだじゃれが出てくるし、思わず引き込まれてしまう楽しい話ができるし。

 

とっても素敵な魅力がある人だったんだと思います。

 

でも、一緒に生活するものにとってうつ病ってとても重いものでしたよ。

 

うつ病とは知らずに結婚

 

 

うつ病という病気のこと。

そういう病気があるなんてまったく知りませんでした。

今でこそ有名になった病気ですが、30年以上も前は、そんな病気の存在すら知らない人が多かったのではないでしょうか。

 

ノイローゼという言葉のほうが市民権を持っていた気がします。

今ではノイローゼなんていう言葉、ほとんど使われませんね。

 

子供のころ、父から、

「好きな人ができたら必ず紹介してね。

親がきちんと調べるから。」

「精神病を治すのはたいへん。

自分が治してあげよう、

と思ったりしないで。」

「親戚に精神病の人がいないかも

親がきちんと調べてあげるから。」

と、何度も何度も言われていました。

 

ところが、実際の場面で父親はしっかり調査をしなかったんでしょうね。

調べればわかったはずです。

 

夫は結婚前の勤務先の市民病院に勤めているときからうつ病で悩んでいて、

欠勤も多かったようなのです。

 

後から父に、どうしてきちんと調べてくれなかったのかということを責めたら、

「今さら何を言ってるの。」

と逆切れされました。

 

父は、いい人だけど、無類のわがまま。

末っ子でお姉さんたちにちやほやされながら育ったせいでしょうか。

 

新婚旅行はオーストラリアへ 楽しかった

 

 

新婚旅行はオーストラリアへ。

そのころ、ちょっとしたブームでした。

 

郷ひろみと二谷友里恵が宣伝をかねて行ったハネムーン先もオーストラリアでしたね。

私たちがハネムーンに行ったのは、そのほんの少し前。

 

すばらしい所でした。

 

「将来、引退したらここで暮らしたいね。」

と話していたの、思い出します。

 

 

ロブスターもおいしかった。

クルーズも船の中でのパーティも。

 

 

馬にも乗りました。

ワイン工場にも行きました。

 

 

動物園ではウォンバットがかわいかった。

 

あぁそういえば、オパールのネックレスを買ってもらいました。

確か20万くらいするものでした。

とってもちっちゃいのに。

 

 

あれは、ハネムーン用にかなり吹っ掛けられていたんだと思います。

 

パディントンのぬいぐるみが買えなかった

 

そのころの私はパディントンが大好きでした。

パディントンのシリーズを読んで、おもしろくておもしろくて夢中になっていました。

 

 

 

ああいうものがおもしろいと思えるのって若かったと思います。

今はアニメにもなっているんですね。

 

そして、オーストラリアの空港には、

とっても魅力的なパディントンのぬいぐるみがあったんです。

パディントンのぬいぐるみを欲しがっていた私に、夫は、

「帰りに買おうね。」

と言ってくれていたんですが、

帰りの空港では、すっかり忘れていたみたい。

 

 

私は覚えていて、目が釘付けだったけど、そのころまだ遠慮があって言えなくて・・・。

結局、買わずに帰国してしまいました。

 

日本に帰ってから思い出した夫が、

「パディントンのぬいぐるみを買うのを忘れてほんとに悪かった。」

と言ってくれました。

優しい人だったんです。

 

でも、私は内心で、

「将来、年をとってからまたオーストラリアに行くんなら、

その時に買ってもらえばいいわ。」

と思っていました。

 

産婦人科医と結婚して オーストラリアへの新婚旅行は?

 

オーストラリアへの移住も今ではもう叶わぬ夢

 

将来、オーストラリアでパディントンのぬいぐるみを買ってもらうということ。

引退したら、オーストラリアへ移住して暮らすということ。

今ではもう叶わぬ夢となってしまいました。

夫がいないんですから。

 

年齢だけは、実現すべき年に近づいてきているのに。

 

 

もし・・・。

もっと早く素直な気持ちで、今このブログを書いているような気持ちで自分と向き合えて、夫のことをもっと大切にできていたら、私は夫を失わずにすんだのではないかと思えます。

 

うつ病の人との生活の渦中というのは、

それどころではない、たいへんなものではありましたが・・・。

 

というのは、私の言い訳かもしれない。

 

ああすれば、こうすれば・・・。

私がもっと賢くて思いやりのある人間だったら・・・。

悔やまれることは山のようにあります。

 

もし、私の体験を読まれて、少しでも立ち止まって冷静になって人生を間違わない方がいらっしゃれば、私も救われる気がします。

読んでいただくに値するようなものが書けるかどうかわかりませんが、続きを書いてまいりたいと思います。

お付き合いくださる方がいらっしゃればありがたい限りです。

 

 


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